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(2003/JUL/06) 2003 野尻湖トライスロン大会( by タッキー)
↑初参加のアニー長田、デビル響子含め10名(画像+植木君)が参加した野尻湖TA!
2003 野尻湖カップ・トライアスロン 今年は雨の野尻湖だったぜ〜!
今年も野尻湖トライアスロンの日がやって来ました! 七夕の日(頃)は雨になると言われながらも、私(タッキー)の参加した過去2回の大会は 天候に恵まれ(過ぎた!?)、ピーカンの下でのランに苦しんだものでした。 今年の大会は、予報に拠るとどうやら雨模様。しかも現地入りする前日から天気はすぐれないとのこと。 雨が降ったら折角のロケーションも台無しだな...などと心配しながら週末を迎えると、 徐々に天気が回復に向かっている様子。 前日(金曜日)の予報では土曜日は曇りのち晴れ、日曜日は曇り。 上手くいけば雨は避けられるかもと、ホンのちょっと嬉しくなりました。 例によって広報タッキーが大会の模様をレポートします! 少々長いですが、ご自分でコースを走っているつもりでお読み下さい!

7/5(土)、朝6:30過ぎに市川グランドホテル前に集合。 今回の参加者は安田団長以下、Pe加藤、ヨコジー横山、タッキー、アニー長田、ダーリン原口&デビル響子夫妻、 カエルのケロちゃん、そして今回幹事役で活躍してくれたスー鈴木の9名。 同乗者に応援団長兼陰の会長ゴッド・ヤスダ女史。 ウエキーは稲毛ITCのメンバーと先に出発し現地で合流。 3台の車に分乗した我々は、予定時間よりちょっと遅れて市川を出発。 外環道から関越道へ。車は多いが流れている。 雨ではこの移動自体も憂鬱だが、空は晴れ渡り気持ちの良いドライブ日よりとなった。 途中嵐山PAで休憩を取り藤岡ジャンクションから上信越道へ。 次第に妙義山系の奇妙な山並みが目の前に広がり、碓氷峠を貫く幾つかのトンネルを通り抜ける。 小諸市に入り東部湯ノ丸で小休止。 上信越道はこの先の更埴ジャンクションで長野自動車道と合流し、更に北上することになる。 (実は翌日の帰路、ここで上信越道へ入らず、そのまま長野道へと進んでしまい、 麻績インターまで行って引き返すというハメになりました。皆疲れてたんですねぇ。) ここまで来れば目的の信濃町インターはもうすぐ。 予定ではお昼に現地の美味しいソバを食べる予定だったが、 ソバ通のはんちょが今回不参加だったため、目的のおソバ屋さんの場所が分からず断念。 車は野尻湖へと向かい、湖畔のレストラン「カピタン」にて皆で昼食。 店先の一般道は当日バイクコースとなり車は進入禁止となる。 既に多くの参加者達が試走を行っている。 昼食を取っていると何処かで見たジャージ。ア!稲毛だ!と気づく間もなく、 先に現地入りして試走中だったウエキーが、昼食をする我々に気が付き手を挙げて通り過ぎて行った。 今回は非常に調子が良さそうなウエキーだが、試走の感じはどうだったのだろうか。 食事を終えた我々は、いつもの宿「レイクハウス」へ。 検車、説明会までの数時間、初参加のデビル、アニー、ヨコジー等を伴い、5名ほどで バイクコースの下見へと出かけた。

宿からの短い急坂を登り、登り傾斜の一般道へと出る。その道はバイクパートのコースであり、 スタートして1km辺りから始まる最初の登りの中間辺りだ。 軽いギヤを選びアップを兼ねてゆっくり上って行く。 例年なら、道のあちらこちらに出没している大型の緑色ケムシ (正しくは毛の無いケムシ:でもタッキーやPeさんの事では無い!)が、 この年に限っては全然見あたらない。 あまりケムシの得意ではない私にとっては結構なことであるが、 居るべきものが居ないと、どうしたのかなと心配になってしまう。 一匹捕まえて初参加のデビルちゃんの食卓にでもと思ったが、 食材は遂に見つからなかった。 登りは自分では決してゆっくりというペースでも無かったのだが、 心配して後ろを振り向くと、皆何とも無い!という顔で着いて来る。 皆が凄いのか、私が衰えたのか...まぁ、おそらくその両方でしょうが。 特に初参加のデビルちゃんは、イイ空気ー!だの、気持ちいー!だのと喚きながら、 少しも呼吸を乱さずに着いて来る。 大島の時にも感じていたが、何たる登坂能力か。 登り練習をしたなんて聞いた事も無いし、それ以前に、 この子はバイクの練習をやっているのだろうか... と思えるほどバイクを乗っているのを見た事がない。 ダーリンの休みの日に、一緒に江戸川を走った事があると言うが、 そんな事が再三あるとは思えない。 ウ〜ン、やはり肺魚から移植したと噂される低酸素対応肺と、 心臓代わりとなっているという胃袋あたりに秘密があるに違いない。 一度水族館で身体検査を受けて貰いたい。 デビルが何処まで着いてこれるかとスピードを上げて見たら、 彼女は苦もなく着いて来て、代わりにその後方のヨコジーが遅れている。 実はギヤチェンジが上手くいかず、 スピードを上げれらないでいたらしい。

コースも半分ほどの地点まで来ている。 一度登った後の下りは楽しいが、前方が見えないための危険も伴う。 昨年、安田会長が落車した地点は、右カーブの急な下り勾配となっている。 下りを過ぎると一旦見晴らしの良い平地となり、右手には野尻湖が見える。 丁度我々が泊まる宿の反対側辺りであろうか。 コースは再度登りへと向かう。 路面は昨年、一昨年に比べ輪を掛けて荒れている。 細かいひび割れが多くの場所にあり、 工事のせいであろうと思える多くの継ぎ接ぎが、 小さな段差を生んで走り難さを助長している。 それにしても、それらのマイナスを差し引いても、 天気の良い緑の中を走るのは本当に気持ちが良い。 明日もこんな天気なら良いのだがと思いながら終盤を迎える。 脚の調子をみるために、 エイドステーションが設置される先の長い登りでダッシュをかけてみたら、 少し離れて後ろに居たはずのダーリンが凄いスピードで追いついて来た。 あまりの登坂力にびっくりしたが、何時もはマウンテンで筑波山中を駆け回っている事を 思い出し、流石だなぁ〜と感心してしまった。 もう一方のアニー長田も、養老練習会でその力を見せつけられているだけに、 バイクパートだけは負けられないと思いながらも、正直、明日の本番に不安を抱いた。 後半の厳しい坂を登り切るとダラダラと下り基調になる。 いきなり急な下り出現と思いきや、その頭上に取って着けた様な橋が出現。 太鼓橋と呼ばれる(かどうかは不明)この大会の時だけ出現する橋である。 ここは山の中でありながら、実はランコースにもなっており、 その交差する部分に前述の橋が出現するのである。 初めて出場した時は、仲間から「あそこをランで走る」と言われて 何のことかさっぱり分からなかったが、 本番で湖畔から右折していきなりの急な上り坂を見て納得した。 下りでスピードに勢いの着いたまま橋をくぐり抜けると短めの登りが出現。 再度下って民家が見え始めると、もう周回の終わりも近い。 そこから平地を暫く走り、最後の下りを過ぎると湖畔へと出てくる。 皆無事に試走を楽しんだようだ。 そのままコース途中の説明会場へ向かったが、 まだ誰も来ていなかったのでそのまま宿へと向かう。 途中、スタート地点となる大会本部にて検車を行う。 ヘルメットとバイクがチェックされ、IDカードにチェック済みのパンチがされる。 私のバイクをチェックしたおじさんは、着いているメーターを見るなり「懐かしー!!!!!」と 叫んでいた。キャットアイの一番最初に出たワイヤレスタイプであるが、 ホンの数回電池を交換しただけで、何の支障もなく今でも現役で活躍中である。 博物館入りの珍品でも見るかの様にナメ回された。 こんな感じで試走会は終了。気持ちの良い試走でした。

↑レイクハウスからの眺めた夕暮れの野尻湖。目の前に琵琶島が見える。その上にポッカリ浮かんだ山が黒姫山。 昔そんな相撲取りが居たなぁ〜...。実に神秘的!(相撲取りが?)


↑大会のコースマップ!黒はバイクコース、白抜きがランコースです! スイム1.5km、バイクは1周15kmを3周回して45km、ランは16kmのトータル62.5kmという変則ディスタンス!


↑安田パパ、安田ママを中心に楽しい夕食風景!レイクハウスの食事は味、量共に実に満足! ビール、ワインで前祝い(何のだ?)!


↑初参加のヨコジー横山とデビル響子!デビルと交際中だったダーリン原口は、実は昨年こっそり参加していたのだ!


↑このカニは野尻湖のカニ?と初参加のアニー長田。潜ったらウヨウヨ居ますよ!とスー鈴木。ンナ馬鹿な!とヨコジー!


↑上手く写真が撮れるか心配だったが、フラッシュをたかなければ上手く行くかもと挑戦! しかし...こ、こ、これは...ご覧あれ!


↑当日朝、準備中のPe加藤さん!カメラを向けると、何時もいたずら小僧の顔になるのは何故!? (青ゼッケンは第二ウエーブ)


↑朝食後のコーヒーを飲むスー鈴木!くつろいで居るんではありません!ただ今超緊張中なんです! 笑って居るんではありません。超引きつってるんです!


↑まあ距離が短いんで余裕ッスね!とアニー長田!短距離レースでは彼の本領は発揮されない! 負荷をかけるために、そっとエアを抜いて置いて上げた。(ウソウソ!)


↑試走でリアのギヤが23Tに行かず、参ったな状態のヨコジー横山さん! リアエンドが曲がっているのが原因らしい! 金なら幾らでも有るからコルニャゴでもピニャレロでも持って来ーい!と野尻湖に向かって叫んでいた!


↑風邪気味の体調ながら、団長の使命感と男の意地で出場を決意!この後、ボトルにリポビ丹、アリナ民、 リゲ印、タフ漫入れて振ってました!


↑仕事の関係でなかなか一緒に練習が出来ないダーリン原口! しかし仕事中でも鳥人間コンテストを目指す程で、地に足が着いてない仕事っぷりは職場でも有名らしい! 今回もマイ・ジャンボで現地入りか!?


↑デビル奥様ポーズを!あ〜ら、こんなんで如何!?は、はぁ、なかなかユニークなポーズかと...。 片手のみのグローブ、し、し、しかもT-シャツはBorn to be WILD...ですか...


↑ウッシャー!気合い充分のウエキー植木が稲毛のジャージで登場! 本番ではジャージを脱ぎすっぽんぽんで泳いでいた!(ホントか!?)


↑タッキーのオンボロ・バイク!この変態前乗りセッティングがトラブルの原因! あらら、ハンドルまでお辞儀しちゃってるよ!
宿へ戻ると、やはり試走に行って来られた(?)と思わしきあづみのジャージの淑女が登場 (後日ナイトウさんのメールで川上女史と判明)。 同じあづみののクラブ員(ナイトウ情報で川上女史と同姓の川上さん(男性)と判明)、 他のクラブの方2名、計4名で参加されたとの事。 早々にご挨拶。「一同、内藤先生にスイムを教えて貰っています! 先生には大変お世話になっております!」...これでナイトウさん、あづみの辺りじゃ先生呼ばわりですな。 さて、一同は着替えて車に分乗し説明会場へ。 近くの駐車場へ車を止めて会場まで歩いていると、後ろからいきなり「タキザワさ〜ん!」の声。 振り返って怪訝な顔をしていると、「去年の大会で一緒に走った...」との挨拶。 すぐに思い出して「あれー、髭剃ったかい?以外にいい男じゃん!」と挨拶を返す。 話せば長くなりますが、ワタシめ、昨年は大会当日ちょっと体調を崩しまして、 ランでは2km辺りから殆ど歩き状態を続けておりました。 で、途中で同じ様にトボトボと歩いている髭の青年がおりまして、 二人で何キロにも渡ってハゲ増し合って、何とか(歩いて)ゴールを目指したワケです。 地元だというので来年も参加する様なら会おうぜ!と言うことで別れたのですが、 その時の髭の青年が、髭をさっぱりおろして再登場となったワケですな。 彼は地元長野市から参加のCYCLO PARADISO所属の福住くんと言います。 覚えていてくれて、声をかけてくれるなんて嬉しいじゃありませんか。 こんなふれ合いも大会の良いところですよね。 レースナンバーがすぐ近くだったもので、彼とはその後も大会中顔を会わせていました。 説明会では、例年通りコース説明や競技上の注意などが説明され終了。 大会参加者はその後、歓迎の野尻湖遊覧船に乗り込めるのですが、 我々は毎年夕食で盛り上がろうという趣旨なもので、 すぐに宿に帰りゆっくりくつろいでおりました。 いつもの年なら目の前の野尻湖で軽く泳いだりするのですが、 今年は強い風のために幾分寒さもあり、またバス釣りの船が多く出ていたため、 誰も泳ぐ者はナシ!早めにやたらと熱いフロに入り、 6時には夕食のテーブルへ。

そこからは、左画像の様な楽しい夕食会が繰り広げられたわけです。 ここの夕食メニューは大変美味しく且つボリュームがあり、 毎年食べ切れず残してしまう程でしたが、今年は幾分皆の胃袋のサイズを理解してくれたか、 丁度良い(私には?)量となっていました。 メニューを紹介するとページがドンドン無くなりますので、 その話はまた次回に...。 遅れて他チームの面々もテーブルへ。 稲毛のメンバーと参加していたウエキーも他メンバー2人と入って来た。 食後にメンバーを紹介して貰った。一人は三嶋さん、もう一人は稲葉さん。 三嶋さんは40才。宮古島でエイジ5位、総合66位に入っている強者で、 今大会6位以内は間違いないとウエキ君が紹介してくれた。 穏やかな人柄で、何処にそんなパワーがあるのか不思議である。 そんな凄いエリートアスリートを身近に出来て大いに刺激を受けた。 先ほど、どの様な物を食しておられるのかとテーブルを拝見すると、 ナント!我々と同じだった!(当たり前だっちゅうの!)

夕食も終わって皆明日の準備に忙しい。準備が出来た者は思い思いに床に着き、 明日に備えて身体を休める。 同室の加藤さんとダーリンは既に準備を終え布団に横たわっている。 私も遅れて明日の準備をして寝る準備。 ダーリンは疲れていたのか、結構ないびきを部屋中に響き渡らせている。 加藤さんはお腹の調子が悪いのか、何度も何度もトイレに起きていた。 加藤さん、明日大丈夫かなぁ...。そうこうしている内に窓の外から微かに雨音が聞こえて来た。 ヤッバー!雨かよー!何とか朝までに路面乾いてくれないかなぁ〜...ムニャムニャ...

さぁ〜て、写真の枚数が多いので話を延ばしに延ばしましたが、 もうそろそろ読者の方は、早く肝心なレポートをしろ!状態ではないかと思います。 大会当日の朝です。...で、雨です。路面ニュルニュルです。おまけに寒いです! ウ〜ン、やはり昨夜テルテル・タッキーを休んだのがマズかったのか、 はたまた加藤Peさんの神通力が弱まったのか、晴れ女のデビル響子がサボったか、 兎に角、タッキー初めての雨の野尻湖が目の前にありました。 朝食は和風洋風お好みを選べるバイキング方式で、 各々、レースを考えたメニュー、量を取っていました。 びっくりしのは昨夜紹介された稲毛の三嶋さん。 思いの外小食でした。極秘必勝サプリメントでもお持ちなのでしょうか。 幸い宿を出かける頃は小雨となっており、寒さ避けに一枚長袖を着込んで出かける。 やはり路面はビシャビシャに濡れている。 レース中の下りには注意が必要だ。 会場へ着くと既に多くの選手達がトランジットの用意を始めている。 受付へ行って出走チェック、両腕にナンバリングされ右腕に計測用のセンサーを装着される。 自分のレースナンバーを見つけてバイクを掛け、トランジットの準備に取りかかった。 レースナンバー3番違いの地元:福住君が同様に準備をしている。 朝の挨拶を済ませ、冗談を言いながら作業を進めた。 地元テレビ局が忙しくトランジット内を回り、目当ての選手にインタビューしている。 ふと見ると、すぐ側にTJ誌でお馴染みの謝さん(良くレポートを書いていらっしゃる)とおぼしき人が。 似ているだけかなと思ったが、どう見ても本人らしい。後でパンフを見たらやはり謝さんであった。 今日は選手で出るらしい。頑張って下さい。 トランジットの準備も何とか終了。私の隣が不参加らしく、 トランジットエリアが大きく空いていたので楽にセッティング出来た(ラッキー!)。 今回はランの距離が長いので、いつも血だらけになる足の事を考えて、 ランシューズの中に靴下を用意しておいた。 時間も近くなって来たので、幾分きつくなったウエットスーツを着込む。 首、脇腹が擦れて痛いので、ムース状態のワセリンを何回も擦り込んだ。 背中のチャックは近くにいた福住君に手伝って貰った。 さていよいよ入水。水の冷たさは感じないが、気温が低いために水から上がっても身体が冷やされてしまう。 私はそれほどでも無かったが、近くにいたデビルちゃんは盛んに寒い寒いを連発していた。 スイムコースは例年の場所からスタートし、三角形を時計回りに回る。 右呼吸の私には途中のブイが見えてコースが確認しやすい。 いつもの桟橋が今年は無い。冬場の雪で壊れてしまったそうだ。 従ってゴール位置が若干変更されている。

スタートが近づくと、恒例のエイエイオーのかけ声が始まる。 陸でスタートを待っている第二ウエーブの選手が音頭をとっていたが、 これって毎年同じ人がやってるんだろうか?上手いモンだ。 8時25分、いよいよ我々第一ウエーブのスタート。 秘策を持って水中生物のデビルちゃんの後ろからスタートした。 最初は最前列で繰り広げられるバトルのせいもあり、デビルもゆっくりしたスタートだ。 左手には地元の福住君。暫くしてばらけてくると、前にいたデビルのピンクのスイムキャップが いきなりスピードを上げぐんぐん離れていく。 秘策の「子泣きジジイ泳法」を狙っていたのだが、 背中どろこかお尻にタッチする事すら出来ず(するな!)遙か前方の人となってしまった。 左手の福住君にも徐々に離されている。レース後に、スイム速いじゃん!と言ったら、 実は水泳部だったんスよ!と言われてしまった。むむむ...。 野尻湖は当然塩辛くもなく、また大島の様な波も無いので非常に泳ぎやすい。 水の冷たさも(私には冷たくは感じないが)泳ぎだしてしまえば気にならない。 スタートすると我々の泊まっているレイクハウスを目標に一直線。 600m地点のブイまでまだまだの位置だというのに、もう折り返してくる選手が見える。 何とか無難にオレンジ色のブイまで辿り着き、鋭角に右ターンしてまた600m先の次のブイを目指す。 先程まで右手に見えていた琵琶島が今度は左手に変わり、私からは見え難くなってしまった。 琵琶島は上空から見ると、その名の通り楽器の琵琶の形をしている。 野尻湖にポッカリ浮かんだ神秘的な島だ(画像参照)。

この辺まで来ると、力の似通った選手が殆ど同じペースの泳ぎをしている。 微妙なコースの取り方で、両脇の選手に挟み撃ちになったり、 行きたい方向をブロックされたりでなかなか思う様に進めない。 凄いスピードの選手が来たと思ったら、5分後にスタートした第二ウエーブの選手だ。 トップ選手であろうか、ふたつ目のブイに辿り着く前にあっという間に追い越されてしまった。 やっとの思いでふたつ目のブイをクリア。 すぐにまた第二ウエーブの青いスイムキャップの選手がやって来た。 速い選手というのはコースの取り方も上手い。 その選手の水泡を辿りながら最短コースを取ろうとするが、 そこへ現れたのがずっと同じペースで泳いでいた数名の選手達。 お互いブロックし合い、行きたい方へ行けない。 私は右方向へ行きたいのだが、右側に居る彼は一向にコースを変えようとしない。 第二ウエーブの速い選手は思いっきり右を目指して行っただけに、 ブロックしている彼を先に行かせて方向を変えることにした。 本当はダッシュして邪魔な泳者を追い越せれば良いのだけど、 如何せんワタシメの永力ではどうしようもない(古賀コーチ申し訳ない!)。 と言う様な状況で、何とか苦手のスイムパートを乗り切った。 平衡感覚が鈍り、上手く前へ走れない。 変な感覚を頭に残しながらトランジットへと辿り着く。 時間は30分をとうに回っている。また30分を切れなかった。年々遅くなっている。 ワタシメの周りのバイクはかなり無くなっており、 スイムでかなりの遅れを取っていることは容易に判断出来た。 3番違いの地元:福住君のバイクも既に無い。 第一ウエーブのメンバーはと言うと...、 特殊生物のデビルちゃんは26分でスイムを上がり、とっくにバイクでスタコラさっさでした。 ウエキーは27分台でやはりバイクの人。 カエルのケロちゃんはタッキーから遅れること2分遅れでスイムアップ。 プールでは何時も煽られているので一矢報いたか。 第二ウエーブ組は、体調不良の安田さんがスタート直後から心臓バクバク状態になり、 リタイアも覚悟したと言いながら31分でスイムアップ。さすが一族郎党率いる親分は根性が違います。 ダーリン原口は32分、新妻のデビルちゃんにムチで叩かれ特訓中との事。 来年はドルフィン原口と改名なるか。 アニー長田は33分。見た目にはタッキーよりはるかに速いのにどうしたわけか!? ピンクのスイムキャップを追いかけて、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしていた選手が居たというが、 まさかねぇ〜...アニーがねぇ〜...。 以外な頑張りを見せた(失礼!)ヨコジー横山さんが34分でスイムアップ。 やはり木曜日、金曜日、連日のスイム練習の成果でしょうか。歳を重ねるほどに...。 その横山さんに遅れを取ってしまったのはPe加藤さん。30秒遅れの35分でした。 横山さんよりはるかに(はるかに?)若いだけに、来年は負けられませんよ! スー鈴木はスタート直後、ライフガードのボードへ頭をぶつけて失神寸前というトラブルがあり(これホント!)、 その後、そのライフガード青年に付き添って貰ってやっとスイムアップしたそうです。 43分は不本意か。

フラフラする身体をバイクで支え、やっとの思いでウエットスーツを脱ぎ捨てる。 ヘルメット、メガネ、ズラを整えてバイクシューズを履く。 今回はあらかじめグローブをする事にした。 乗車位置までバイクを押して走り、バイクに乗ると一気に濡れた路面へと出ていく。 軽いギヤでアップし、徐々に負荷を上げていく。 数十メートル先には、私より先にスイムを終えたか、或いはトランジットが速かったのか、 数名のグループが出来上がっている。 野尻湖畔を走り、まだアップも充分でない内にいきなり最初の登りがやって来る。 追いついた他の選手が、アウト側の勾配の緩やかなコースを取る中、 思いっきりインコースを取って先行した選手を抜いていく。 一応これでもロードレーサー上がり。少々の勾配のきつさは何とか乗り切れる。 スイムで遅れた分をバイクで取り返したいとの思いから、 いきなりハァハァゼィゼィのトップモードへと突入した。 宿の前まで来ると、いつもその場所で応援して下さる安田さんの奥さんが見えてきた。 楽勝のフリをして通り過ぎるが実は苦しい。 そこを過ぎると勾配が幾分緩やかになる。 一段ギヤを落とし幾らかスピードを上げる。 登りの苦手な選手には何処までも続く登りに思えるに違いない。 体調の悪かった昨年とは違い、面白い様に先行する選手を追い越すことが出来る。 それにしても、この選手達が皆俺よりスイム速いのかと思ったらガッカリした。 コースは下り坂に差し掛かる。先程より若干雨が強くなった様だ。 雨に濡れた路面はそれなりに注意が必要だ。 取り替えたばかりのタイヤ、愛用のコルサCXを信じて下りコーナーをパスしていく。 こんな集中力が必要なコース、緑色ケムシ君が居ないだけでも随分助かった。 毎年バイクに乗りながら、あれだけは踏みたくないとレース以外の注意力を求められる。 あの大きさを踏みつぶしたら...ウー...想像すると寒気がする。 エイドを通り過ぎ、その先の急な直線の登りを一気に登る。 それにしても先行していると思われるデビルに会わない。 やはりスイムで相当の差を付けられたのか(大島でも結構先にいたからなぁ〜...)。 太鼓橋を通り抜けスピードを殺さずに登りに入って前を見ると、 居た!居た居た!特別天然記念物デビル発見!いいペダリングで登っている。 (ホントの所は分からないが)相変わらずちっとも苦しそうじゃない。 近づいた所で後ろから声を掛け、気を付けて走る様に言ってバイバイした。 一周目も殆ど終わり、野尻湖畔に出てくると応援が一気に多くなる。 少しは速いところを見せなきゃと、無理してアウタートップをこぎまくる。 お陰で先行する選手と一気に近づく事が出来た。 バイクパートで次々と追い越されてしまった昨年とは違い、 ここまでは誰にも追い越されていない。どうにか調子も良さそうだ。

2回目の坂へと突入する。まだまだフロントアウターで行ける。 アウターは私の調子のバロメータで、調子が悪いとすぐにインナーに頼ってしまう。 昨今は軽いギヤを回転で走るのがベストとされている様で、 私の様な何処でもアウター野郎は少なくなった。 私も決してお勧めしない。膝の故障の原因になるし、何より速く走れないかも。 まあ、走り方は人それぞれ。自分なりの走りを続けて先を急ぐ。 幾らか選手の間隔がまばらになった。 先行選手に登りで追いつき追い越そうとすると、中には併走して着いて来る、 或いは追い越させまいとする選手もいる。 が、大抵は登り切る手前で我慢仕切れず離れて行く。 登り切ってからは脚に来たのか追ってくる気配も無い。 バイクで速い選手は大抵スイムも(私より)速く、とうに先へ行ってしまっている。 バイクで追い越されないのはそのせいでもある。 実際は私よりバイクの速い選手はゴロゴロ居るのだが。 2周目の終盤、デビルを追い越した先の地点で、 先行していた選手を追い越そうとすると黄色のフレームが見えた。 もしやと思ったが、レース後話を聞いたら、 ウエキーと同行していた稲毛ITCの稲葉さん(40才)だった。 スイムを私より40秒程速く上がっていた。 リザルトを見ると、バイクタイム、ランタイムとも殆ど似たタイムで、 もしそれが本当の実力だとしたら、これから良きライバルとしてお付き合い願いたい。

実はその頃、2周目の中間辺りから、バイクに問題を抱えていた。 以前の練習の時に、突然サドルがぐらつき始めたのだが、 ネジを締めてそのまま問題なく乗っていた。 一週間前の練習の時にも突然ぐらつき、その時は水平にセッティングしたためと思い、 ぐらつかないために思いっきり前下がりの変態サドルセッティングにしていた。 見た目にとても変なセッティングだが、そうするとぐらつきが出ない。 大会前、大島でパンクした決戦用タイヤを交換するため新品を買って来る必要があった。 時間が無く会社の昼休みに御徒町のショップへ。 その際、シートピラーも買って帰ろうと思ったのだが、径(π)が違うと言われたのを思い出し、 結局そのまま変態セッティングで出場する事に。 何とか持つだろうと甘く見ていたのが運の尽き、登りでサドルをグリグリし過ぎたのが原因か、 またしてもサドルに弛みが発生。それからは何とか誤魔化し誤魔化し走っていた様な次第。 サドルが動いてしまうと、何だかペダルへの力が上手く入らないのです。 皆様も一度ご経験下さい(別に経験する必要なんかねぇーダロ!ってか!おっしゃる通り!)。

まあ、そんなこんなで3周目を迎えました。3周目ともなると第二ウエーブの選手が入り交じり、 またコース上に選手が増え来る。登りは別に気にならないが、下りでは非常に邪魔になる。 しかも大変失礼ながら、その辺を走っていらっしゃる方はあまりバイクコントロールがお上手じゃ無い。 濡れた路面で追い越しをかける時は充分に注意が必要だ。 実は第二ウエーブでスタートしたダーリン原口が、 そのトラブルに遭遇してしまった。 下りで先行する選手が落車し、避けきれなかったダーリンも落車。 何とかレースには復帰したものの、右手右脚には痛々しい擦過傷が何カ所にも渡って発生。 昨日の試走では抜群の走りを見せていただけに、落車のダメージとタイムロスは残念でならない。 ぐらつき始めたサドルは、益々ひどくなっている。前後ばかりか左右にも動き始め、 今にも取れてしまうのではと思われる。 両の手に力を入れ上体を固定し、出来るだけサドルを動かさない様にして登りをクリアする。 かなりのタイムロスとなってしまったが、自業自得ですな。ガッハッハ!笑って誤魔化すしかありませんな!
やっと野尻湖畔まで戻ってくる。既にバイクパートを終えたエリート達がランに移っている。 速いもんだと感心していると、な、な、なんと!ウエキーが走ってきた! スッゲー!もう走ってるよ! もう少しでトランジットエリアである。三角コーンで左右を分離してある所で右にコースを取る。 サドルが取れてバイクラックに収まらなかったらどうしよう、などと思いながらバイク終了。 バイクを押しながら自分のナンバー92を探す。 スタート時にかなり隙間があったバイクラックが、同じ以上に隙間だらけだ。 かなりの選手を追い越した事が分かる。 恐る恐るバイクをサドルラックにかけたが、何とか収まってくれた。 ズラを取りランキャップでハゲ隠し。 いつもランで足が擦れ血だらけになるので、今回は距離もちょっと長いので靴下を履く事にした。 雨に濡れて履きにくい。トランジットでノロノロしていたら、 せっかく頑張って追い越して来た選手達が、どんどんとランナーに変身してトランジットを出ていく。 相変わらずトランジットは遅い。用意しておいたウイダーを後ろのポッケに入れやっとスタート。 今回はバイク終了時ではなく、トランジット後のランスタート時に計測する様に変更された。 バイクタイムは1時間28分。記録を見ると、ウエキーは1分半も速い1時間27分で終了している。サスガ! 因みに後続の中ではダーリンが落車のアクシデントにも関わらず1時間31分40秒、アニーは7秒遅れの47秒だった。 調子悪かったのかな。 安田会長は奥さんの檄を受けて1時間42分、スーはスイムでのアクシデントから立ち直って(?)1時間43分。 女性陣はケロケロガエルがヒックリカエルにならず1時間44分、 あれ程バイクを怖がっていたデビル響子が1時間45分、 カエルちゃんは、女子の中ではかなりバイクは速い方と思っていただけに、 相当タイムを縮められると思われたが、1分半遅かっただけというのにはビックリした。 Pe加藤さんの2時間2分は練習不足(?)の賜物。 横山さんは昨日の試走時にも出ていたギアのトラブルが発生し2時間12分。 来年はコルナゴですか!

ランパートへ移ると何時も、どうしてこんなに足が動かないんだろうと不思議になってしまう。 よちよち歩きの幼児の様に、小さなストライドにムチ打って歩を進める。 後ろから来る選手達に一人、また一人と追い越されていく。 反対車線をバイクで走ってくる後続の選手達が、最後の力走とばかりハンドルを持つ手に力を込めている。 加藤さん発見!カトーサーン!ガンバ!と檄を飛ばして通り過ぎる。ここで見ると凄く速いのに...。 それにしてももうゴールかー、結構速いなーと感心するが、ヘロヘロのワタシメ、 既に意識が朦朧としていた様で、それが加藤さんの2周目の終わりとは全然気が付きませんでした。 あれからまだ一周あったんですねぇ〜。 暫くすると今度は横山さん発見!ヨコヤマサーン!と同じ様に声をかける。 横山さんったら...笑ってる笑ってる。 直後に後ろからオートバイの音が。どうしたのかな女子のトップでも来たのかなと思っていたら、 沿道の人の「女子の2番が来た」という声。 順位争いとは縁のないワタシメとは違って、トップ争いをする様なエリートが来たんじゃ、 邪魔をしちゃいけないと思い、後ろを確認しながらコースの左端までよけて走る。 オートバイを先に行かせ、後ろから来る女子選手が追い越すのを待つ。 私よりは明らかに速いが、結構似た様なペースで走っているもんである。 なかなか追い越してくれない。女子エリートと言えども、やっぱり結構苦しいんだなと思う。 足音が近づき隣に来て、そして前へと出ていく。 いつもならお尻でも眺めながら、エネルギー補充完了!!!などとハレンチな事を言っているが、 今回は選手の前方からカメラがずっとこちらを向いている。 結構離れないために、女子選手のすぐ後ろにワタシメの姿も写っているワケですな。 そうすると、後ろでニタニタしている変態ヒゲハゲオヤジの姿が信州テレビで放映されてしまう事になるわけで、 二度と信州方面へは足を踏み入れられない事態となってしまうのです。 なもので、スケベゴゴロをグッと押さえて、しっかり前を向いて走りました。 お陰でエネルギーが途中で切れてしまった!?(んな、バカな!)

バイクと対面ですれ違っていたランコースが、いきなり左へコースを変え、 湖畔の細い遊歩道へと入っていく。 この辺には外国人の別荘が多くあり、裕福な外国人の避暑地ともなっている。 シルバーグレイの人の良さそうなおじさんが、にこやかな笑顔で声援を送ってくれる。 何と言ったら良いか分からず、片手を上げて笑顔を返す。 子供達も可愛らしい声を張り上げて盛んに応援してくれる。有り難いものだ。 正面にホンの少し急な登りが、と思ったら、そこからいきなり右にターンし、 マジかよ!と言う登りが出現する。 追い越していった女子選手とは50mほどの差が着いてしまった。 それ以前に追い越していった男子選手達3人には以外に離されていない。 一人は歩いている。私も初めて参加した時は躊躇無く歩いたもんだ。 その前方二人は何とか走って(と言うのか?)いるが、 頑張って足を止めずに走っていると、歩いている選手に追いつき、 先の二人にも近づいてきた。幾つかのカーブが終わって長い直線の登りが現れる。 二人の内一名が歩き出した。ひび割れたアスファルトを見つめながら、 もう少しもう少しと自分に檄を入れる。 遂に前走の二人も追い越した。今回はランの調子も良さそうだ。

この登りの最後に前述の太鼓橋が出現するのだ。 太鼓橋の処には数人の係員が居て、バイク、ラン両方の選手達に盛んに応援を贈ってくれる。 太鼓橋は急激な登りになっていて、右手で鉄枠を掴み、身体を引っ張り上げる様にして登り切った。 登りが大変なら下りも大変である。 脚が攣らない様に気を付けながら降りた。 そこからは一気に下りである。さほど急ではない。身体を楽にして下りの惰性に身を任せて進んでいった。 広い道路に出てくると、左手に今が旬と思われるブルーベリーの畑が見える。 この辺りの名産らしいが、残念ながら食する機会はなかった。 左へ曲がり上信越道のトンネルをくぐり抜ける。 後ろから凄いペースで足音が近づいている。 追い越されざまに横顔を拝顔すると、私と同じくらいの年輩選手だった。 間違いなくマラソンランナー上がりだななどと思いながら、 ただその後ろ姿を見送るだけで着いて行く事も出来ない寂しい状態。 コースは登りながら右にゆっくりカーブを切っていく。 道が広いので勾配を感じないが、かなりの勾配と長さがある。 登り切るとゆっくりした下りである。 徐々に細い道に変わり勾配を増し葛籠折れてくる。 下からオートバイの音が聞こえる。 来たか!と思いながら下ると、カーブを曲がってバイクを先導にしたトップ選手が、 登り勾配など気にならない様なスピードで駆け上がって来る。 すぐにこの大会の常連、エリートアスリートの出井晋一選手である事が分かる。 ガンバレー!と声援を送ると笑って片手を上げてくれた。 しかし、彼とは既に5km程差が着いている。時間にしたら30分弱になるだろうか(結局トータル30分遅れのゴールでした)。

何回かのターンを繰り返してやっと坂下まで降りてくるとすぐに信越本線の踏切を渡る。 駅員が付き切りで安全を確認してくれているが、電車が来た場合には一時停止して 電車の通過を待つ事になると思われる。幸いその様な状況になった事はないが。 その辺からくねくねと折れて複雑なコース設定になっている。 憶えのある急な坂が現れた。短いが止まってしまいそうな坂だ。 おばちゃんが居たので、急だねぇー!と声をかけると、笑ってガンバレ、ガンバレと声援を送ってくれた。 坂の上にでは派手なドラを鳴らして私設応援団が声援を送る。 左手の信濃中学校を過ぎるとT字を右へとコースを変える。 ここまで来ると折り返しまでの最後の直線だ。 この先”AS6”の標識が見える。 ランが正確に何キロか分からずにスタートした私は、その標識を見て、 単純に折り返し地点が6kmかと勘違い。トータル12kmなら何とかなるさと、 いつもの楽天的ボケ。ここからは田圃の中の平坦路となり、 きつい日差しのレースでは日差しを遮るものも無く、結構精神力が必要となる。 幸い、今回の大会は雨に恵まれ(?)走りやすい天気だった。 折り返して来る選手の中に先行しているはずのウエキーを探す。 折り返しまで500mくらいであろうか、青いウエアのウエキーが見えて来た。 顔色から調子を伺うが、良くもなく悪くもなく...で良く分からない。 しかし、もっと遙かに差が着いていると思っていただけに、 以外に差は着いていない事で俄然元気が出てきた。 ヨッシャ!我慢比べだな!と気分を新たにしてリズムを取って歩を進める。

↑こ、こ、このサドルがイケナイんです!と力説するタッキー! 登りであまりにサドルをグリグリやったのが原因か!? お陰でウラタマが痛くなっちゃいました!


↑写真撮るんでポーズ取ってくれる!と言ったら直立して”気を付け”をした林カエル!小せー!身長50cmかよ! 愛車の”復活デローザ”と!


↑名誉の負傷!(不名誉の負傷?)。おハゲ様でレースで落車したのはダーリンしかいませんでしたが、 さて!この写真は誰の脚でしょう???因みに右半分、全部こんな感じです!


↑私たち結婚しました!でもお互い、相手がこーんな事やってるって知りませんでした! お琴とピアノだけ...って言ってたくせに!  ...アナタだって屋根の上のビオラ弾きだって言ってたじゃーん!


↑タイヤが先っすかゴチャゴチャ?荷物が先でいいっすかゴチャゴチャ?  エーイ!どーっちが先でもいいから早く積みなさいよ!何時まで持たせてんのよ!ペシッ!


↑はーい、撮りますよー!安田さーん、何時までもエサ喰ってちゃダメっすよー!


↑というわけで、2003年の野尻湖はケガ一人、ハゲ二人で目出度く終了しました! 左よりデビル響子&ダーリン原口、テルテル・タッキー、安田会長、Pe加藤さん、アニー長田、カエルピョコピョコ、ヨコジー横山、スー鈴木! (カメラはゴッド・ヤスダでした!)
「原」という処でランを折り返す。直後のASで水を含んだスポンジを貰う。 今回はランの最中、すべてのASでスポンジをふたつ貰った。 水を絞って頭、首、脚を冷やす。余った分を口に含んで水分を補った。 前方に大学生と思われる二人組が、仲良く横並びして走っている。 殆どペースが変わらないのだが、微妙に私の方が速い様で途中で前へ出る。 前方からやって来るであろうクラブ員を見逃すまい前方対面のランナーを見ながら走る。 最初にすれ違ったのは...あれ!誰だっけ???確か第二ウエーブでスタートしたアニーだと思う。 バイクも速いが流石にランも速い。次が...デビルちゃん??? スイムでのアドバンテージを上手く生かしている。このまま行けば女子で入賞出来るかも知れない。 ガンバレ!と声援を送る。次がダーリンだったかな? すぐ側に来るまで気が付かず、すれ違い様の声援となってしまったが、 何時もと変わらぬ表情からは、まさか落車のキズを負っての激走とは気が付かなかった。 カエルちゃんとはその前後にすれ違っている。 毎晩セントラルのトレッドミル練習で、床を野尻湖状態にしていただけに、 どこまでデビルを追い上げるか楽しみである。 安田会長とは何処ですれ違ったか....ハテハテ? 戻りコース、踏切を過ぎて葛籠折れ檄坂の登り口だったか? あっという間に現れて消えて行った様に思う。風邪気味の体調は大丈夫だろうか。

先程トップとすれ違った急坂はやはりきつい。 つま先立ちで腰の折れた私のフォームは、 ハタから見るとさぞかしカッコの悪いフォームであろう。 何とか止まることなく登り切る。下り始めると同じ宿に宿泊のあづみのさん(男性川上さん)が 登って来た。「あづみのさんガンバ!」と声をかけたら、突然の事でビックリした顔をしておられた。 信越道のトンネルをくぐり抜ける。スーとすれ違ったのは確かこの辺か。 スイムと、バイクで相当手こずった事は容易に想像できる。 左折してすぐにあるASで例に拠ってスポンジを貰う。 頭に水をかぶりながら歩を進めていると、ナント目の前にウエキー出現! こちらを振り返り調子悪そうにしている。 どうやら春場の練習と宮古島で痛めた膝にトラブルが発生しているらしい。 道理でこんな処でグズグズしているワケだ。 普通に走れていれば私など追い着く事は叶わない相手だ。 何をして上げる事も出来ないので、無理をするなと言って先を急ぐことにした。 また直後に横山さんとすれ違う。もうバテバテと言っていたが、顔は笑ってました。 と言うことは、ウエキーに追いつく間に加藤さん、ジモッティ福住君、あづみの川上女史等と すれ違っているはずです。どの辺だったか思い出せない...老化...。

コースは徐々に登りとなり、山中へと入って行く。 頂上は太鼓橋である。これを登り切れば後は急な下りと平地。 最後の頑張り所だ。折り返し後の直線で追い越した大学生二人組の足音が近づいて来た。 多分一定ペースをきちんと守って走る練習が出来ているのであろう。 太鼓橋に登ろうとする直前に二人に追い越されてしまった。 ヘロヘロになりながら太鼓橋を登ると、先に行った二人とは既に距離が出来てしまっていた。 下りは引力に身体を任せて、両の手をブラブラさせてピッチを上げて下る。 2年前のこの大会、5分後にスタートしたウエキーにランで追い越され、 同じこの場所で同じ様に距離を開けられた時にやった走り方だ。 その時は、下りが終わる辺りで先方を走るウエキーに追いつく事が出来た。 それ以来、下りでは以外にこの方が速いと分かり、 まるでタコが踊っている様なグニャグニャしたフォームで走る事にした。 暫くすると追い越していった二人組に追いつき、そして追い越した。 更に、その前を走っていた選手にもグングン近づいて行く。 坂の終わり頃は急カーブになっている。加速の着いた急カーブは、 結構コース取りも難しく脚を使ってしまう。 下り終わる迄には何人かを抜くことが出来た。

下り最後の左カーブには何人かの役員(?)が居て声援を送ってくれる。 右手に野尻湖が広がり、もうランも終盤であることを教えてくれる。 前を行く選手を目標にして、もう最後だから頑張れと自分に言い聞かせる。 幸い身体に異常は発生していない。気力もまだ充分。 前方からはこれからランに向かう選手がぽつりぽつりとやって来る。 大変だろうが頑張って完走して欲しい。 最後となるであろうASでスポンジを貰う。 先程の下りで追い越した二人組の足音がまた聞こえ始めた。 彼らもラストの頑張りを見せているのだろう。 コースは少し左へ登り野尻湖畔に別れを告げる。 ここで後ろの二人組がペースを上げ追い越しをかけて来た。 先程までは仲良く並んで走っていたが、一人が先を行き、 残された一人が必死に食らいついている。 私も離されない様踏ん張るが、如何せん若いモンにはかないません。 ホンの少しずつ距離が出来ていってしまう。 10mから20mも離れると、後は自分のペースに逆戻りだ。 沿道には観客が多くなり、盛んに声援を送ってくれる。 疲れた身体と脳味噌には、どんなドーピング剤より有り難い(どんなドーピング剤だ!?)。

と、前方からちぴっ子アスリートがこちらへ向かって走って来る。 同時に開催されたジュニア・トライスロン大会のラン・パートらしい。 前方に折り返し地点が設置されている。 折り返していったちびっ子に追いついた。 小学校の高学年であろうか。髪の長い可愛い女の子だった。 ガンバレ、ガンバレと声をかけて併走した。 女の子は、喉をヒーヒー鳴らしながら最後の頑張りを見せている。 こんな小さな頃からトライスロンを経験するこの子供達には、 この競技が他の陸上競技や球技などと何ら変わらない、 数多くあるスポーツの中のひとつの競技としてしか感じないだろう。 是非、この大会経験者から将来オリンピックを目指す選手が出て欲しいものだ。 女の子の頑張りに促される様に私も最後の踏ん張り。 女の子には悪いが先に行かせて貰うことにした。

もうレースも100m程を残すのみ。ゴール地点となる建物が見えてきた。 この大会は、嬉しい事に大会側がゴール写真を撮ってくれる。 キャップのベロ(つば)で顔が隠れない様、キャップを前後反対にする。 ナンバーが分からないでは写真を送って貰えないので、 前ゼッケンをきちんと整え、ゴール準備はこれでバッチリ。 コースはいきなり右へ方向を変え取り付け道路へ入る。 三角コーンが並ぶその先には、目指して来たゴールテープが待っている。 ゼッケンがコールされ、ゴールを讃えるアナウンスがされる。 FINISHと大きく書かれた横断幕を見ながら、 両手を上げて少し早めのガッツポーズを決めた。 ランパート1時間14分、総合3時間13分、総合38位のゴールでした。

待つこと数分、まずは稲毛ITCの稲葉さん総合47位でゴール!3時間16分でした! ちなみに同じ稲毛の三嶋さんは私より20分も早い2時間53分でゴール。 見事総合6位入賞でした!スッゲー! 後はゴール順不同です。 アニー長田がランを1時間12分でまとめ3時間18分、総合54位。 落車のアクシデントがあったダーリン原口がやはり影響が出てしまったか、 ラン1時間17分の3時間21分、総合72位。 膝を痛めたウエキーは何とかゴールするものの、ラン1時間27分で3時間22分、総合74位。 体調不良にも関わらず健闘した安田会長はラン1時間22分の3時間36分、総合143位。 ランでデビルを追い越したケロケロカエルは、ラン1時間21分の3時間38分、総合153位ながら女子で5位入賞! オメデトウ! 逆にカエルに追い越されてしまったデビルちゃんはラン1時間31分、3時間43分の総合181位、 惜しくも女子7位となり大島に続いての入賞はなりませんでした。 本来ランが得意なスー鈴木は、スイムのアクシデントで調子が出なかったか、 ラン1時間18分の3時間45分で総合192位。 加藤さんはラン1時間47分の4時間25分、苦手のスイム、バイク、ラン(全部じゃないか!)を克服し総合314位。 バイクのメカトラにも負けずに頑張った横山さんはラン2時間4分の4時間52分、総合342位でした。 友人のジモ福住君も3時間42分、総合177位でゴール。お互い去年のリベンジしました!

(レポート by タッキー)
●結果速報(カッコ内はパート別順位です)
総合 名前 Time Swim Bike Run 男女別
38 タッキ− 3:13:39 30:51(115) 1:28:27(22) 1:14:21(64) 36
54 アニー長田 3:18:19 33:33(179) 1:31:47(45) 1:12:59(52) 52
72 ダーリン原口 3:21:41 32:22(155) 1:31:40(43) 1:17:39(102) 69
74 ウエキー 3:22:21 27:51(42) 1:27:08(14) 1:27:22(202) 71
143 安田会長 3:36:50 31:28(127) 1:42:38(159) 1:22:44(160) 139
153 カエルちゃん 3:38:58 32:59(166) 1:44:16(181) 1:21:43(148) 5(入賞)
181 デビル響子 3:43:45 26:37(18) 1:45:46(193) 1:31:22(243) 7
192 スー鈴木 3:45:05 43:03(337) 1:43:12(169) 1:18:50(118) 185
314 加藤さん 4:25:38 35:18(238) 2:02:53(319) 1:47:27(314) 293
342 横山さん 4:52:03 34:49(218) 2:12:36(341) 2:04:38(346) 313
(コメント)
タッキーは昨年の雪辱を果たし総合38位の大躍進(?)でゴール! しかし一昨年のタイム(3:13:46)からはホンの7秒更新しただけ(ガチョン!)。 しかもスイムもバイクも一昨年のタイムより遅くなってます(大ガチョーン!)。 バイクはメンテの悪さが露呈し、メカトラで3周目に失速(超ガチョーーン!)。 雨で走りやすかった分だけランタイムが短縮した様です。 まあこの大会の自己新だから良しとしましょう。

アニーはこのコース初めての割には大健闘!バイクではタッキーを上回る実力を持つ(?)だけに、 コースを熟知すれば更にタイムアップするのは間違いなし! ランではタッキーを上回る好タイムを出しているだけに、やはりスイムが今後の課題か!?

ダーリンはバイクパートで前走者の落車を避けに切れず落車! 傷だらけになりながら再スタートを切ってのバイクタイムは立派! 前日の試走では凄いスピードで登っていただけに、落車のタイムロスが無ければタッキーのバイクタイムを 上回ったこと確実。本来ランは得意なだけに、落車で負った傷が影響したのが残念! 来年頑張りましょう!お大事に!

ウエキーはやはり流石でした!スイム、バイクとも堅実にまとめ、ランで実力さえ発揮出来れば トップ20は確実の位置。しかし春先の練習&宮古島大会で痛めていた膝に再度トラブル発生。 ランで失速してしまいました。早く膝を完全に治してウエキーの実力を見せて欲しい!

安田会長は風邪っぴきで体調がすぐれない中の強行出場。スイムでいきなり心臓がバクバクして リタイアかと思った...との事ですが、その後バイク、ランとも頑張って完走! 気にしていたカエルちゃんとのタイム・バトルも2分の勝利でした!

そのカエルちゃんはスイム、バイクで安田さんに遅れを取りながらも、 ランでは安田さんより1分速いタイムで上がり、前を走っていたデビルをも追い抜いて見事女子5位入賞! 雨蛙、雨降って元気を得たか!?

デビルちゃんは得意のスイムでは、優勝した岡いずみ選手(27:39)より早くスイムアップ。 女子選手の中では女子総合3位になった木津JO選手にたった28秒差の2位のタイムでした! 全体でも18位のスッゲータイム!怖い怖いと言っていたバイクもカエルちゃんより1分半遅いだけ。 兎に角登りでハーハーゼーゼーいわないのは末恐ろしい! ランでは練習不足(?)が出てしまったか、カエルちゃんに10分遅れが結果に響いてしまいました。 来年はラン練習でシェイプアップされたデビルが見られるか、 はたまた...大きなお腹を抱えてダーリンを応援するママ・デビルの姿か...!?

幹事の仕事で、只でさえ余裕の無い精神状態に更に負担をかけてしまったスーは、 何と苦手のスイムでライフセーバー(?)に激突!クラクラする頭を我慢しながら ライフセーバーに付き添って貰って何とかスイムアップ! リタイアも覚悟したというが、レースを続けたのはエライ! 冬場のマラソン大会では今期タッキーに全勝していたのだが、 スイムでのアクシデントが最後まで影響したか、ランでも実力を発揮出来ず! 何事も経験!次回大会でリベンジを!

加藤さんは練習不足のバイクパートを、ペダルの回転を生かした走法で上手く登りきりクリア。 更に不得意(失礼!)のランも、江戸川でのラン練習仲間である愛犬カールの姿を思い出しながら激走(?)しました! 今回はテレビ出場ならずか!?

オヤジー対決の最後は、横山さんが加藤さんをスイムで29秒上回ってスタート! 前日のバイク試走でギヤチェンジの不調をうったえていたが、 本番で一番軽いギヤを使えないというアクシデントに見舞われながらも、根性で3周を無事終了。 ランは惜しくも2時間を切れませんでしたが、 各タイムとも伸びているだけに来年が楽しみです!

皆さん、お疲れさまでした!良く頑張りました!

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