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 〜〜 はじめに 〜〜

 IMチャイナから一週間後の4月28日(月)の朝、一本のメールに目がとまった。

  「コナに行く気があるか?」

 プロ枠のスロットが一つ僕のカテゴリーに回って来たらしい。

  「勿論!」

と答え、スグに500ドルを送金した。トライアスロンを始めて5年目、ハワイ を意識して2度目のチャレンジで、ロールダウンのそのまた補欠みたいでチョッとしまら ないけれども、何とかスロット獲得となった。

 しかし、その3日後の5月1日の朝、一本の電話がハワイ・ゲットの浮かれた気分を現実 に引き戻した。

  「帰任の内々辞です。6月末日までに本社に着任して下さい。」

 ちょうど3年間のバンコク生活で僕のトライアスロンとの密度は急速に濃度を増した。殆 どの週末をタイ人や欧米人たちとバイクに乗り、月に一度は海軍基地でハーフ・アイアン マンを楽しんだ。35℃位の気温なら暑いに違いないけど大好きになった。

 ハワイ・ゲットと引換えにそんなバンコクに別れを告げることは本当に寂しいことだった けれど、タイ人から言われた一言で、これまでの恩返しの為にハワイを走ろう!と気持ち を切換えた。

  「Mat, You are the first Thailand guy to Kona.」



 〜〜 コナに立つ 〜〜

 10月7日(火)21:00のフライトで成田を発つ。周りにはトライアスリートの姿がチラホ ラ。ラッキーにも僕の左側は空席で、IMチャイナで知合った方と通路を挟んで隣になる。 既にラウンジでビールとワインを飲んでいたが、再度ビールで乾杯し、その後僕は赤ワイ ンを楽しみ、その方は映画を楽しむ。約8時間のフライトは快適に過ぎて行った。

 初めてのハワイ島は想像以上に雄大な山腹が目前に。数日前に噴煙があったようで、山頂 は真っ白く覆われている。気温はやや暑い。タイほどの気温・湿度ではないが懐かしい気 分だ。

 お昼前後にホテルにチェックインし、同じ位の年齢のグループで近くのバーガーキングへ ランチ。でっかいハンバーガーとコーラで腹一杯になる。

 その足でキングカメハメハ・ホテルの中のレジストレーションへ。有名人の上田学さんが ボランティアで受付にいた。僕はその横の受付へ。レジストレーション自体は特に問題も なく終了。同ホテル内のアイアンマン・エキスポへ、CEEPOの田中さんと挨拶。CEEPO はまるでオフィシャル・バイクの様に店内にバイクを展示している(契約交渉中との事)。 早速30周年グッズを買い漁り、「Finishers Only」のアイテムを確認し完走を心の中で誓 う。話題のスイムスーツ「Blue Seventy」も購入。230ドルちょっと。後から知ったが、 メイストームのものが会場特価で200ドル・・・・・。

 晩飯は、ホテルから近い海の見えるレストランのデッキでハワイ料理。タイ時代に知合っ たフィリピンの元女子チャンピオン(オリンピック・ディスタンス)で今回初ハワイのAni と再会。彼女もフィリピン人初のQualifierなのだ。

 軽くビールを飲んだ後、時差も手伝ってほど良い緊張感のまま9時頃そうそうに眠気が強 くなってベッドへ。コナに来たぞという実感。


 〜〜 アイアンマンパレードとアンダーパンツラン 〜〜

 パレードは火曜日に、パンツランは木曜日に行われた。パレードは国毎に集まってキンカ メ・ホテルからアイアンマン・ビレッジまでをゆっくり行進する。日本人参加者は全部で 75人だけど、火曜日から入っている人たちで大体20人位で行進した。途中途中でMCが 国紹介している。沿道からも色んな声が掛かる。そこにいる誰もが楽しんでいるお祭りだ。 こんなことなら、タイ国旗を持って行進に加わるんだった、とちょっと後悔した。

アンダーパンツランの日は前日飲み過ぎて時間に起きれなかった。

 知合いのアイアンマンがパンツいっちょで部屋に起こしに来てくれたので、 何とか起き上がってスタート会場までご一緒し記念撮影だけしてまた部屋に戻って昼まで二度寝・・・。

右画像→
多くの参加者を集めたアンダーパンツランの模様


 〜〜 スイムの儀式 〜〜

 スタート時間に合わせてスイム会場で泳ぐのがコナのトライアスリートの儀式だ。水曜日 と金曜日にその儀式を楽しんだ。

目覚め良く6:00に起床。スタート時間に合わせて7:00にスイム・スタート会場へ。Blue Seventyの調子を見ながら、昨年から登場したらしい“洋上Espresso”を目指しゆっくり とスイム。海中には色とりどりの魚が見える。約十数分分(でも距離にして700m位?) でヨットに到着。ブラックのまま、立泳ぎで一杯頂く。お土産にそのカフェのスイムキャ ップを貰う。多くの人が防水カメラで記念撮影している。カフェのスタッフが指差す方向 にイルカの背ビレが見える。

 復路もゆっくりストロークで楽しんで泳ぐ。浜に近いところ でアスリートの輪が出来ている。そこに近づくと海亀だ。ヒトを気にすることなく浮かんでいる。

 海亀には触れてはいけない規則だ。甲羅はコケで覆われている。

右画像→
海亀はコナの海の守り神なのだ!


 〜〜 バイク・ライド 〜〜

 僕のはトライオールスリーのハードケースの大きい方だから比較的安心だけど、ソフトケ ースや段ボールを使っている人はバラス・組むの作業が多いのでどうしても多少の距離は 乗りたくなって来る。そうでなくてもはじめての僕は有名なQueen-Kハイウェイを走りた くてホテルから往復約30kmのバイクライドを行った。Queen-Kにでると下りから始まり 緩やかな上り下りが連続する。路面はとてもキレイで追い風を受けてスピードの乗りも良 い。軽く脚を回すだけで35km/hを簡単にオーバーする感じ。エナジーラボの入り口を過ぎ て、空港を過ぎて、暫くしてから引返す。復路は向かい風の筈なのにそれ程スピードは落 ちない。

「CAUTION! IRONMAN ATHLETES IN TRAINING」の看板に「にんまり〜」 しながら進む。このバイク・ライドも2日間行った。

 後になって思えばこの好調感の勘違いが成績に少なからず影響を与えたのだと思う。


 〜〜 アイアンマン・ビレッジ・のバイクコーナー 〜〜

 世界中のアイアンマンが集まるこのコナは各バイクメーカーにとっては格好のプロモーシ ョンの場であることは間違いない。ノーマンが新しく乗るSCOTTや、KUOTAの KUEEN-K、ARGON-18、SPECIALIZED、Cervelo、Cannondale、Trek、もっと沢山の ブースがあった。メーカーによっては試乗車をサイズ別に揃えてユーザー・サービスもし ていた。CerveloのP4CはMCを使っての発表会(?)も行っていた。ZIPPやPROFILE・ ルイガノなんかもテントを構えていた。バイク好きには堪らない一角だ。




 〜〜 コナ・ビール 〜〜

 佐渡トライアスロンの後、二日酔いトレーニングの積み重ねがたたって右膝に痛風の発作 を生じてしまった。その後、ビールの量を極力減らし、パフォーマンスに影響のないとこ ろまで回復することが出来た。が、コナのこの気候!開放感!そして緊張感!! やはり飲ま ない訳には行かないでしょう!? ということで、ホテルから近い有名な「KONA BREWERY」 に行って来ました。

 3種類のビールを一杯ずつ2周回(6杯)して、ピザ食べたら十分なカーボ・ローディング になります。このお店には滞在中入り浸ってしまい、つい飲みすぎて9日(木)は二日酔 いで朝起きれずに半日つぶす羽目になってしまいました・・・・。(一緒に行ったハワイ3 回目の強豪エイジが「いつもと変わった事しない方が良いよ。」って言うもんだから....)


後編につづく

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