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【初ロングを完走したジモレポートだ!】
【レース前】
 土曜のAM2:30に起床から佐渡入り、受付等の準備を終えるとほとんど息ぬける時間もなく、 十分な睡眠もとれずレースに挑むことになりました。やはり土曜入りはキツイ。

【スイムパート】
 ロング初挑戦ということもあり各トランジションの準備に思いのほか時間がかかり (特にバイク、ランの補給食の準備)スイムアップの時間が終了となりました。 スタート10分前にようやく準備が終わりスタートラインへ向かう途中で ゴーグルに曇り止めを塗ってないことを思い出しダッシュで戻り対応。 結局はスタート5分前にスタート地点へ到着。自分の泳力を考え75分〜のところに並ぶ。 スイムスタートまでは非常にバタついてしまいましたがスイムアップがなかったことで逆にハラがくくれ、 スタート位置にたってからスタートまでの時間が短かったので ドキドキすることもなく非常に落ち着いた状態でスタート。 真ん中右よりからスタートしましたが、いきなりバトル。 バトルを避けるためコース変更はせずに前の人に合わせてゆっくり泳ぐ。 トライアスロンのスイムパートで重要なことはやはりヘッドアップとコースどり、 そして集団泳でのテクニックであることを改めて認識。第一ブイまでは ヘッドアップしても何も見えないため右側のコースロープとライフセーバーを見ながら位置確認をおこなう。

 第一ブイを回わってからは落ち着いて楽に泳げてましたが、 第二ブイが全くみえずここからスイムゴールまでは「まだか・・・」、 「いつ終わるねん・・・」の繰り返しでした。プールとは違い底が見えないので 自分が進むスピードをチェックできない。「俺のペースはどうなんやろ?」。 ときおり顔を上げて水面上で自分がいるパックの他の選手をみると、 みんなフォームがバラバラでみるからに遅そう。 「ごっつやばい!こんな遅いパックにおるいうことは相当時間かかりそうやな」 と少しテンションが下がる。第二ブイを回るときは思ったより鋭角だったため少しコースアウトぎみ。 ここまでくると岸がみえはじめゴールを意識しだしたのか 全体的に周りの人のスピードも上ったように感じてましたが、 わたしはというと練習で一気に泳いだ距離は1,500mまでということもあり、 持久力が続かずタレだしてここから岸に上がるまで一緒に泳いでいた パックからキレはじめ後続パックの何人かにも抜かれだしました。 岸までの数百メートルのところで選手権参加の選手にも抜かれてましたね。 岸に近づくにつれどんどん海の底がクリアに近く見えはじめたときは嬉しかった。 上半身に疲労を感じましたが特に大きなアクシデントもなくスイムアップ。 立ち上がりゆっくり岸に上がりトランジションに向かうと、 思ったより海水をのんでおり強い吐き気が。


【バイクパート】
 トランジションは補給食、パンク用グッズを中心にゆっくりめ。 この時にサイクルコンピュターで時間を確認すると7時20分・・・ 「スイム悪くないやん!!」ここでテンションが上がり、 勢いづいてトランジションエリアから出ようとするとマーシャルの方に ゼッケンが付いてないことを指摘され「俺ってアホやなー」と思いながら ゼッケンベルトを取りにもどる。バイクスタートではMighty応援団の顔を見て ホットして自分の順番を確認。3番目でバイクスタートとのこと。 バイクでは予め決めていたように序盤はアウターに入れない、28-30km/h程度で走行、 抜かれてもそれ以上のスピードで追わない。更に最初のちょっとした登りで 「今日はいけそうや!」と確信。従って序盤から余裕たっぷり、 沿道の応援に笑顔で応え、佐渡の景色を堪能しながら淡々とペダリングを続けていくがポツリ、 ポツリとはじまり「雨になるとパンクするから嫌やなー」と呟いているうちに土砂降りへ。 「顔が痛いし、前みえへんやんけー」状態で下向きで坂を登っていると撮影隊長ドスさんと Mighty応援隊から「ジモ」コールが。多分へんな顔でビデオ写ってそう・・・  30分ごとに補給食をとることも忘れずにバイクボトルに入れたパワージェルをチューチューしてみるが全くでてこない・・・ これは失敗かと思いボトルキャップを外して一塊のジェルを大口でごっくんすると 結構な量摂取できることがわかり、以降このごっくんとエイドのバナナを繰り返すことになる。 DHポジションとらずに28-30Km/h程度でインナークルクルを続け1時間が過ぎたころから最初の決め事を守りながら ズバズバ抜かれ続ける状態に大きなストレスを感じはじめる。長丁場なので我慢、 我慢と自分に言い聞かせながらスタートから2時間弱この状態を維持したころ、 我慢が限界に達したと共にカラダがGoサインを出したのでDHポジションでレースペースに上げる。 バイクではここが一番気持ちよかったかもしれません。「あー気持っちエエわー」、 「ごっつ気持っちええなー」と独り言を発しはじめ今まで抜かれた人をドンドン抜いていくごとに 気持ちが高ぶっていくのがはっきりとわかりました。しかしこの調子も長くは続かないのでした。

 トンネルに入りちょっとした登りを意気揚々と踏みまくっていると悪魔のような音色が鳴り響く。 前輪から「プッシュー〜〜」。またトンネルなので若干エコーがかかったような状態で鳴り響くのですよコレが。 「プッシュ、プッシュ、プッシュー〜〜」ですよ・・・・。「うっそやーんー、マジでか〜〜」 と叫びながらしばし呆然と立ち尽くす。その間にもバンバン抜かれていく・・・ハッと我に返り パンク修理に取り掛かるがトンネルの中のため暗くて修理できず、一旦トンネルの外に出て修理開始。 ここで修理中にアキさんが「ジモどうしたー?」、「パンクっすー」と通過。 あせりながら作業するもミラクル炸裂。いつもは結構時間掛かるのに10分程度で修理完了。 トンネル出口にいたボランティアの方と警察官の方に次のASまでの距離を聞くがはっきりわからず、 多分14,5Kmではとのこと。その距離ならば時間がもったいないのでこの程度の空気圧でそのまま行こうと決め、 取り合えず「このトンネルなんて言うトンネルですか?」と問いかけると 「ハゲノタカトンネル(禿の高トンネル)です。」「えっ!ハ・ゲ・ノ・タ・カ?」 ここでパンクする運命を感じる。やはりきっても切れない印縁があるのか・・・・・と天を仰いで呟いたとか、 呟かなかったとか・・・・・・

 乗ってみると前輪の空気圧が思ったより低く少しグニャグニャするが雨なのでこの方がいいと 自分に言い聞かせて我慢して先を急ぐが、なんとその状態のままZ坂に突入。 はじめて視界で捕らえたときは「うぁ!、これはやばいやろー・・」と思ったが登り始めると 意外とキツクもなくサクサクと追い抜いて行く。やっぱりMightyバイク練習会で 大多喜や下総を走ってきたことがココで活きてることをハッキリと認識した。 「やっぱり練習でやってきたことは間違ってないんやなー」とZ坂終わって ダラダラ続く登りでもサクサクっと追い抜いて行く。このあたりでアキさんの背中を捕らえる。 エキップあずみののカワカミさんともこのあたりでお会いさせていただきご挨拶。 カワカミさんもトンネル出口で作業していた姿を見ていたとのことで「さっきは大丈夫だったー?」 とお声がけいただきました。このあたりはずっとアップダウンを繰り返しており登りで抜いて 下りで追いつかれを繰り返していました。登りではサクサク抜けたので 気持ちよく勘違いしていたのですがスピード的にはすごく遅かったのではないかと思います。 後から考えてみればMighty練習会のようにもっとスピード上げて追い込むべきだったなと。 そしてASで空気入れを発見したのですがバルブ口が合わず逆に空気がプシューと抜けていく事態が・・・・ また携帯ポンプでシュコシュコ空気入れなおし。この時点でさっき抜きまくった人たちに どんどん先行されるのを見て、「抜いて、ASで修理・調整・トイレの間に抜かれる」が うんざりしてきて吹っ切れた。もう前輪はこのまま走る、次のメカニックポイントでも止まらない。 トイレも極力控える。ここから両津ASまでノンストップで海沿いの景色を楽しみながらひたすらプッシュしていく。

 両津に入ると沿道での応援が増えてきて高ぶる気持ちとは裏腹に足は結構キツイ。 両津ASでバナナ2本、ボトルもCCDを用意して一旦仕切りなおして後半戦へ。 両津から小木までの海沿いでは若干アゲインスト。江戸川ウィンドに比べればたいしたことないが、 28-30km/hが一杯一杯。ここでは結構長い間P3Cに乗ったガタイのいい外人さんと物凄いポジションで ガンガン踏むオバちゃん(失礼!)という不思議なメンバーでランデブー。 しかし小木まで9kmの看板を少し行ったところ(恐らく155Km程度)の 何でもない平地で足が売り切れたのがはっきりわかった。 「やばい、足キレタわー」。小木ASで最後の切り札にとっていたコーラボトルをはじめて要求。 少し冷えていて「ごっつ旨いやん!!」と少々復活して小木の坂へGo!! 斜度はやっぱりキッツー、前半のZ坂とは違い足がキレてるから期待通り抜けない。 斜度のキツイ坂をやっと登りきれたと思ったらその先ずーっとダラダラ登る。 「ううっ・・・どんだけ登っとんねん・・・アホか・・・」。 佐渡国際Aタイプ180km地点の看板を過ぎてからが長かった・・・・ 「まだ終わらんのか・・・勘弁してくれ」。やっとの思いでランコースとの すれ違いポイントにくるとYoko-Gさん発見。Yoko-Gさんも踏ん張っている。 「みんなも頑張ってんねんからまだまだいけるはずや」と気持ち切り替えバイクフィニッシュへ。 フィニッシュではまたもやMighty応援団から声援が。 総合するとバイクパートは30分ごとの補給ができたこともあり (コレがその後ランパートの悪夢につながるのだが・・・・)ハンガーノックやボロボロになることなく 余力を残して終えることができました。(逆に言うともっと追い込めたのではないだろうか?)


【ランパート】
 トランジッションではアキさんオススメの5本指ソックスを履き、yamaさんから紹介いただいた トップテンをグビグビっといき、GTIさんに手配いただいたノースリーブMightyジャージを着込むと テンションマックス!!でも時間かかりすぎ・・・。あとはランのみ「いったれー、いったれー」 という気持ちとは裏腹に走れない・・・・疲労からではなく太ももの付け根(ケツと太ももの境界あたり) の筋肉が切れるように痛む。痛いだけではなく力が入らない。コレはバイクに乗り始めた頃から 長距離を追い込んだトレをやると必ずでる痛みだが、力が入らないのは今回がはじめて。 レース終了後、ドスさんに話したところバイクポジションが適正ではなく、 その部分が伸びきった状態でぺダリングしてるからではないかとご指摘いただいた。 自分ではただの筋力不足かなと思っていたがドスさんからのご指摘のほうが論理的で 痛みの質も確かにそのようなシチュエーションでおこる痛みだと思う。またGTIさんからも ポジション探して見ればとご提案頂いたのでこの冬はランの強化はもちろんだがバイクの ポジションをスクラップ&ビルドしてみようと思います。 ということもあり、ランパートはダメダメ・・・・。痛みと共に胃がムカムカして吐きそう。 最初のエイドを過ぎたところで早くも歩きはじめる。5Km地点タイムは31分。

 3つ目のエイドを過ぎるとなだらかな登りになり更に歩く。やっとの思いで10Km地点のエイドへ到着。 タイムは1時間10分。既に6分/Kmを割っている。あんなにラン練習に時間を割いたのに俺ってこの程度か・・・ と悔しさがこみ上げるがやっぱり走れない・・・。このころは太ももの付け根の痛みより、 吐き気に悩まされます。走れば逆流。とうとう我慢できず12.5km地点のエイドで綺麗なトイレに駆け込み 思いっきり吐きました。喉に手を突っ込むたびに大量に吐く。無理して食べたつもりはなかったのですが 胃の中には思ったより多くのものが入ってました。それを全部吐いた。 トレイを出ると一部始終を聞いていた選手の方が「大丈夫ですか?無理せずに」と声をかけていただきましたが、 自分はというとカラダが軽い!!「コレやったらいけそーかな?」とやっとホントのランパートがはじまった。 相変わらず走っては歩いての繰り返し17Km折り返し手前の橋あたりでアキさんにパスされる。 アキさんも足の痛みで本調子ではないらしい。アキさんにパスされてからは自分との戦いになった。 他の選手も苦悶の表情をうかべてるが歩かず走り続ける姿を見て自分が不甲斐なく思えてくる。

 20Km過ぎて辺りが暗くなりはじめたころやっと走り続けられるようになってきた。 25km過ぎの折り返しになるとゴールを意識しはじめ更に走れるようになってきた。 真っ暗のなか「がんばれー」、「おかえりなさいー」、「もうちょっとー」。 子供からおじいちゃん、おばあちゃん、エイドのボランティアの人たちの気持ちが嬉しい。 AS過ぎるごとにカウントダウンがはじまる。八幡館を越えて橋を渡ると光あふれる商店街へ。 沿道の方たちとハイタッチをしながら自分のゴールを噛締める。 足を痛めて練習できなかった時期、土砂降りのなかのラン、Mighty練習会、いつもの練習コース、 Mightyのチームメイト、様々な風景やいろんな人たちの顔が浮かんでくる。 「今までやってきてホンマに良かったわー」と思いに耽りながら商店街を直進して左に曲がるとドス撮影隊長登場!! ドスさんの顔を見た瞬間疲れが吹っ飛び「帰ってきたぜー!!」、「やったぜー!!」って感じ。 あとは周りで応援してくれてる人たちに「ありがとう」を繰り返しながらゴールに向かい、 大将さんからはじまりMightyメンバーとハイタッチしてゴールしたことしか覚えてません。 バイクもランもスイムも素人のなか2007年5月にMightyに参加して2008年Mighty新年会にて 佐渡国際Aタイプの参加表明をしてメンバーから刺激をもらいまくり8ヶ月間トレをして完走できました。 ロングはショートと違いゴールの瞬間穏やかな気持ちになります。チームメンバー、 沿道の応援、ボランティア、佐渡の自然、家族、健康、様々なことに感謝の気持ちで一杯になる。 「ありがとう」と素直に思える。きっとコレがロングの楽しみでトライスリートは魅了されるのでしょう。 そんな楽しさや魅力を満喫できた初ロングでした。ただただ感謝。ありがとうございました。


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